不妊の定義が8月にも変更か

6月21日の読売新聞に「日本産婦人科学会は20日『不妊』の定義を変更し、希望しても妊娠しない期間を従来の2年から1年に短縮する方針を発表した。会員の意見を募り、8月にも正式決定する。」とありました。

確かに世界的には1年が一般的ですが、これは人の場合、排卵期に性交したとしても妊娠率は20%で、1年で12~3回の排卵期があるので、確率的には80%の妊娠率になるので、1年で妊娠に至らなかった場合不妊とするという考え方です。

ただし、基本的には、お子さんを得るためにご夫婦でどれだけ協力できるかが問題で、歴史的にもお子さんを授かりたいために、大変な努力をしてきた経緯があります。平安貴族もそのために、医心方の房内篇を読み漁ったと、小野正弘先生なども解説しておられます。

東洋医学はこのような歴史の経験を積み上げてきましたので、不妊治療の考え方の一つに鍼灸も考慮していただきたいと思います。