不妊治療 症例1

患者

35歳 主婦 初診:平成25年10月1日

現病歴

28歳で結婚し、32歳から不妊治療を行う。

FSH(卵胞刺激ホルモン)値が悪い

(患者さんからの問診なのでFSH値が高いか低いのか不明)

AMH(抗ミュラー管ホルモン)値が低く40歳位の値と言われたとのこと。

体外受精1回 妊娠出来ず

既往歴

生理周期が短い

肩凝り有り 腰痛あり お腹をこわしやすい

鍼灸治療歴

不妊で経験あり

 

鍼灸診断

脈診では腎虚とした。

主訴に在るように若干冷えの傾向、肩凝り腰痛なども有るが、苦痛で困る程の体調の変化ではなく健康には特に問題ない。

腹診では左胃経水道を中心に凝り、右もやや弱いが同位置に凝り有り。任脉の中極付近にも凝りあり。

鍼灸治療

お腹の凝りを取る事を中心に、腰や肩の治療を行う。

針は寸三、2番を用い、お腹の凝りには切皮からやや刺入程度で単刺

血海、三里、三陰交に切皮程度刺入、1分以内の置鍼

脊中は督兪・膈腧付近に置鍼、腰部は腎兪・気海兪に置鍼、

中髎穴にやや刺入

承筋又は承山に単刺

天柱、肩井、肩外兪、肺兪を中心に肩凝り治療

治療経過

週に1~2回の治療を行う。五か月目にホルモン値も正常に近づいたので体外受精のための採卵を行う。

移植を行い2週間後陽性となる。

その後も週1~2回のペースで治療を行う。

8ヶ月目に入った頃、逆子と言われたとのこと。

逆子の治療を行い正常に戻る。2015723104253.JPG

現在9カ月目、経過は順調

 

治療回数は

妊娠陽性反応まで5か月間で21回