鍼灸治療はテレワークでの腰痛に効果的?血流を良くしよう

鍼灸治療はテレワークでの腰痛に効果的?血流を良くしよう

テレワークをしていると、腰痛がひどくなってしまうことがあります。

長時間座っていると腰に負担がかかるので、腰痛になる方が多い傾向にあるのです。
この記事を読めば、テレワークで腰痛になる理由や、「鍼灸治療は腰痛に効果があるのか」などが分かります。

鍼灸で治療を考えている方は参考にしてみてください。

テレワークでの腰痛に注意をしよう

座っているときの腰の負担は、立っているときより多いことをご存じでしょうか。テレワークで長時間座るときは、とくに気をつけましょう。

座っているときの腰の負担について

「座っているのだから立っているときと比べても、腰の負担が軽いだろう」と考える人がいます。ところが座っているときの腰の負担は、立っているときのおよそ1.4倍だと言われているのです。

しかし1.4倍という数字は一般的なオフィス用のデスクで、正しい座り方をした場合です。「ちゃぶ台」などを使ってテレワークをすると猫背になるので、腰への負担は1.8倍以上になります。

背もたれに強く背中を預けて足を前方に出したり、「ちゃぶ台」を使うときに横座りをしたりしていませんか。腰の痛みは立ち上がったときや動き出したとき、起床時などの痛みの元になるので、日常生活に支障が出てくるでしょう。

ほとんどの腰痛は原因不明である

画像を使って診断をしても、腰痛の85%は原因がはっきりしないと言われています。残りの15%は「脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)」や「腰椎間板(ようついついかんばん)ヘルニア」などです。これらの症状は、画像での判断が可能なものになります。

腰痛の原因には冷え性のような身体的なものから、ストレスなど心の状態に関するものがあります。長時間同じ姿勢を取り続けていると、同時に冷えやストレスなどの負担がかかる恐れもあるのです。

そのためテレワークでは正しい姿勢を維持するだけではなく、ウォーキングのような運動をすることも腰痛の対策になります。ウォーキングをすると、幸福感が得られるといわれている「エンドルフィン」という物質が分泌されるのです。

ウォーキングによって快感が得られるので、ストレスの軽減に繋がるのです。腰痛の原因がテレワークによるストレスなら、ストレスを軽減するきっかけになるでしょう。

鍼灸治療でテレワークの腰痛は治る?

テレワークで凝り固まった腰の筋肉は、鍼灸治療で良くなるのでしょうか。人それぞれ鍼灸治療との相性もありますが、腰痛の緩和が期待できます。

血の巡りが良くなって腰痛が緩和する

鍼灸治療をすることで、腰痛が和らぐ可能性もあります。腰痛の原因になる筋肉は体の奥にあるので、セルフケアをすることは難しいでしょう。疲れが溜まりやすいうえになかなか取れないので、起床時に腰が楽になっていたとしても治ったわけではありません。

「体が重くてだるい」と感じた時点で鍼灸治療に行けば、血の巡りが良くなって腰痛を和らげます。腰痛には全身の筋肉が関わっている場合もあり、痛みが強い場所だけを集中的に治療するのではありません。症状の原因を探すことが重要です。

基本的に腰痛の程度が自力で動けるぐらいなら、病院ではなく鍼灸院を受診してもいいでしょう。ときどき病院での受診が必要なケースもありますが、このようなときは鍼灸院で無理をして施術を行わないので、ご安心ください。

自宅でできるテレワークの腰痛対策

鍼灸治療を行うと同時に、自宅での対策を行うのがおすすめです。自宅での姿勢が悪いと腰に負担がかかったままなので、鍼灸治療をしても根本的な改善が難しくなります。鍼灸治療を受けた後は血の巡りが良くなるので、正しい姿勢を覚えるチャンスです。

骨盤を立てて座ろう

テレワークの腰痛対策を自宅で行うのなら、骨盤を立てて座ることを意識しましょう。腰に負担がかからないようにするのが目的なので、椅子に座っていても床に座っていても骨盤を意識するのは同じです。骨盤が傾かないように、座面に対して垂直に座るのがポイントになります。

前のめりになると骨盤も前に倒れますし、強く背もたれに寄りかかれば骨盤が後ろに倒れるのです。背もたれに体を預けずに、椅子には深く腰掛けると、骨盤にとっても良い座り方になります。

配置するクッションは機能を考えて

骨盤を立てて座ると、今度はお尻が痛くなってしまう人もいるでしょう。そんなときはクッションの利用がおすすめです。しかし選び方には注意をしてください。インテリア雑貨のショップにあるデザイン重視のクッションではなく、機能重視のクッションを選びましょう。

デスクワークが多い人には、低反発ウレタン素材のクッションが向いているでしょう。低反発ウレタン素材のクッションなら、腰回りの形に合わせて少しずつ沈みながら骨盤を支えます。

デスクワーク中に姿勢が悪いことを気にする人には、高反発ウレタン素材が向いています。しかし体が歪んでいる人は、弾力のあるクッションを使うとフィットしないので、使い始めのころは落ち着きません。正しい姿勢はクッションを使い慣れてくるころに分かるので、姿勢を正すきっかけ作りにおすすめです。

まとめ

テレワークでの腰痛を改善するには、鍼灸治療だけではなく普段からの姿勢も大切だと理解できたことでしょう。「ちゃぶ台」などの低いテーブルを使って床に座っている方も、骨盤を意識してみてください。

「くすえだ鍼灸院」では、鍼灸での治療を行っています。鍼灸治療は適応の幅が広い治療法なので、体質的に合うかどうか分からない方も一度ご相談ください。痛みを和らげるための治療をさせていただきます。