テレワークによる頭痛の原因とは?おすすめの鍼灸治療について解説

テレワークによる頭痛の原因とは

コロナ渦でテレワークが普及し、同時に増えているのが「テレワークによる頭痛」です。
頭痛が起きると作業効率も悪くなり、日常生活にも支障が出てしまいます。

そこで今回は頭痛の原因を根本的に解決し、頭痛が起きにくい体にする「鍼灸治療」をご紹介します。

鍼灸とは「はり」と「きゅう」を用いて、身体のツボに刺激を行い血行も良くする治療方法です。鍼灸治療を使って、内側から身体の不調を整えましょう。

テレワークで頭痛になる原因

頭痛は筋肉のコリや血流の悪化、精神的ストレスなどさまざまな要因によって起こります。ひと口に頭痛と言っても、人によって原因や頭痛の種類が異なるものです。自身の原因は何かを調べることが大切といえるでしょう。

姿勢

テレワーク頭痛で最も多い原因が、姿勢です。合わない姿勢で長時間作業することで、血流が悪くなります。そうすると酸素不足や疲労物質の排出が妨げられ、血管が収縮することで神経が刺激され頭痛を引き起こします。不良姿勢から起こる頭痛は、頭の周囲が締め付けられるように痛くなる、緊張型頭痛と呼ばれるものが多いのです。

会社のデスクは作業用の高さで設計されていることが多いものでしょう。しかし自宅のダイニングテーブルなどは食事に適した高さとなっており、デスクワークには向いていません。床に座ってローテーブルで作業する時も、視線が下がって首に負担がかかりやすくなります。

またノートパソコンは持ち運びがしやすい分、小さいため視線が下がって姿勢が悪くなりやすいのです。ノートパソコンを使う際は、パソコンスタンドなどを活用して良い姿勢が保てるように意識しましょう。

ブルーライト

パソコン画面を長時間見ることによる、目からの疲労も頭痛を引き起こします。パソコンやタブレットなどの電子機器からは、ブルーライトと呼ばれる紫外線に近い光が出ています。ブルーライトは人が見られる光の中で最も波長が短く、強いエネルギーを持っているのです。目の奥の網膜にまで到達します。その強い光が網膜に大きな刺激を与え、脳血管の収縮・拡張を起こして頭痛を誘発します。ブルーライトによる頭痛は、青い光に反応しやすい偏頭痛が多いのです。

厚生労働省はブルーライトによる健康被害を考慮し、労働衛生管理のガイドラインを発表しています。その中には「連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までの間に 10分〜15 分の作業休止時間を設け、かつ、連続作業時間内において1 回〜2回程度の小休止を設けるよう指導すること」と示されています。パソコン作業をする時は、意識的に休憩を取ることも心がけましょう。

生活リズムの乱れ

寝不足も頭痛の原因となりますが、生活リズムが崩れることによっても頭痛は引き起こされます。日によって睡眠時間が変化すると、自律神経が乱れます。その結果脳の血管の収縮・拡張のリズムも乱れ、頭痛を引き起こしやすくなるのです。

テレワークが導入され通勤時間もなくなったことから、起床・就寝時間や仕事をする時間にも、変化があった人も多いのではないでしょうか。仕事の時間とプライベートの時間をしっかりと切り替えて、生活リズムを整えていきましょう。

おすすめの鍼灸治療方法

薬を飲むことで一時的に痛みは治るものの、根本的な頭痛の原因にアプローチしなければ、繰り返してしまいます。そこでおすすめなのが鍼灸治療です。悪い姿勢で滞った血流をほぐし、ブルーライトによって高ぶった自律神経を整えてくれるため、すべてのタイプの頭痛に効果的です。

鍼灸治療とは

身体の表面に物理的な刺激(鍼と灸)を与え、身体の自然反応を利用した治療方法です。「気・血」が体内を巡る通り道が詰まってしまうと、様々な不調を引き起こします。鍼灸治療では「経穴(ツボ)」を刺激して「気・血」の流れを、スムーズにします。

この治療方法は世界でも広がっているのです。NIH(米国国立衛生研究所)によって、頭痛を含む病気に対し鍼灸治療による、有効性が認められると発表がありました。

また鍼灸治療は痛い・熱いというイメージがあるものの、髪の毛ほどの細さの鍼を使用するため熟練した鍼師であれば、痛みを感じることはほとんどありません。お灸についても患部によって調節ができるため、心地の良いレベルで治療を受けられます。

頭痛に効くメカニズム

鍼灸で身体のツボを刺激することによって、中枢神経の中に「内因性オピオイド」と呼ばれるホルモンが放出されるのです。このホルモンが痛みを脳に伝える神経経路をブロックし、痛みが治ります。

また筋肉の緊張を緩めることで毛細血管が拡張し、新陳代謝を高める効果もあります。その結果神経を刺激して血行を良くし、痛みや溜まっていた老廃物質を排出しやすくするのです。鍼灸の刺激は自律神経にも作用し、ストレスからくる頭痛を和らげられます。このように鍼灸治療は頭痛だけではなく、体全体の不調を改善してくれるのです。

まとめ

増加傾向にある「テレワーク頭痛」は、姿勢やブルーライトなどテレワークによる様々な要因が考えられます。コロナ渦で今後も同じような生活スタイルは、続いていくと予想されます。そんなテレワーク頭痛におすすめなのが、自然治癒力を引き出し免疫力も高めて病状を改善する治療法である鍼灸治療です。

身体の巡りを良くすることで、身体の内側から頭痛を鎮め予防できます。当院「くすえだ鍼灸院」では、大人の方からお子様まで幅広く受診できます。身体の不調を感じた際は、ぜひともお気軽にご来院ください。